こんにちは、ナオチです。
現在、働きながら副業をして生活しています。
今でこそwebデザインやプログラミング、このブログなど、やりたかった事を独学で学びながら副業でやれている僕ですが、コロナで仕事を失う前は『やりたかったら自分でやればいいじゃん』という考え方ができず無駄な時間を過ごしていました。
以前働いていた小さな通販会社でwebデザイナーとして働いていた時の経験をもとに、面接での失敗と無駄な時間を過ごした日々を綴ります。
会社で働かなければ実績が付かないという勘違い
長く製造業で働いていた僕は、やっとwebデザイナーになりたいという夢を持ち独学で勉強しながら転職活動をしていました。
しかしながら、webデザイナーの求人は実務経験○年以上やポートフォリオに今までの作品を○作以上など、全くの初心者で未経験の僕には応募の資格すらありませんでした。
東京のように、若ければ未経験からでも1から育てます。なんて求人は田舎には皆無でした。(大阪の端っこの田舎暮らし)
毎日勉強している時間が最初は楽しくて仕方なかったのが、いくら勉強しても実務経験がなければ働けないのかと思うと、勉強もどんどん楽しくなくなってきていました。
それでもめげずに未経験OKのwebデザイナー求人を探していました。
そう。この時の僕は自分で仕事を採ってきて働くという考えが無く【実務経験=会社で仕事】と捉えており、会社でまず働かないと前に進めないと間違った思い込みをしていたんです。
未経験OKという名の落とし穴
ちょうどその時、世間はコロナウイルスに振り回され始めていました。求人も減り、とにかく働かなければ家庭を守れないと思い、「もうwebデザイナーがいいとか言ってられないな」と半ば諦めモードで転職活動をしていました。
その時、小さな通販会社のwebデザイン部門が未経験OKで求人を出していました。給料は少ないものの、チャンスだと思いポートフォリオを作り上げいざ応募してみると、すぐに面接まで話が進みました。
その会社は商品を自らの工場で作り販売、出荷まで全てを自社だけで行なっている会社の為、工場と事務作業の館が隣接していました。
「なんかwebデザインをする環境っぽくないな」と思いながらも、型は古いがしっかりMacも用意されており、設備は一応あったので安心しました。
面接官はwebデザインとは無関係のベテラン事務員2人でポートフォリオを見せて自分のできる事のアピールなどしましたが、興味もあまりなさそうな素ぶりでした。
面接では「ECサイトの運営業務、webデザインを頑張ってもらいますが、小さな会社なので他の仕事もやってもらうことになります」と言われました。それでも、メインはwebデザインをやらせてもらえるなら全然良いと思い『なんでもやります!』と言って次に日には合格の電話をもらい家族も僕も大喜びでいました。
しかし、ここからが悪夢の始まりでした。。。
パソコンを触らず終わる1日
初出勤の日は、社内の案内や簡単な作業の手伝いのみで終わり「まぁ最初はこんなもんか」と思いながら1日が終わりました。次の日からはwebデザイン作業を1日少しづつ教えてもらいながら、工場の手伝いや受発注、出荷作業などをこなして日々が過ぎていきました。
Webデザインの仕事も、ECサイトの商品ページを作ったり、商品の撮影作業、Photoshopを使った画像加工などだけ。商品ページに関してはテンプレートがすでに用意されているので特別コードを打ったりもしない簡単な作業でした。
正直、webデザインの勉強をしていない人でも、2〜3日で覚えれる内容です。
そのためすぐに手が空きます。手があけば出荷作業や製造の手伝いばかりで1日にパソコンの前に座っているのは1時間半くらいでした。
ひどい時は朝から夕方までずっと工場作業なんて日も多々ありました。
結局帰宅後に自分で勉強している時間の方が有意義になっていました。
「これ自分のしたかった仕事か?」と入社してかなり早い段階で悩むようになってしまいました。
若手のいない少数精鋭は働きにくい
小さな会社はもちろん従業員数も多くはありません。事務作業の従業員は僕を合わせて6人程で、創業以来からいてる古株の女性従業員はかなり我が強く、言動なども引っかかる事が多々ありました。
「面接でなんでもするって言ったよね?」とwebデザイナーとして雇ったのにも関わらず、その一言で別の仕事ばかり振ってきます。
また、こちらがどれだけ効率のいい案を出しても、今までこれでやってきたんだからとベテランは意見を曲げません。下の意見をまるで聞かないのは、古株だらけの少数精鋭だからだと感じました。
若手が全くいない小さい会社は、若手が成長できる環境作りができていない場合があります。
面接の際にどのような新人育成を行うのかなどの質問をしておく事でこのような事は避けることができるでしょう。
無駄だった数ヶ月
最終的にコロナの影響で仕事が減り、給料を払えないと言われ退職することになりました。
まぁコロナでなくても辞めるつもりでいましたが。
ほんの数ヶ月でしたが、webデザイナーとして学べるものも全くなく、本当に時間の無駄だったと心の底から感じました。
有り難かったのは、このご時世に何度となく転職を繰り返している自分を理解してくれている家族がいたことですね。
まとめ
稀にある未経験OKの文字。特に専門職でしたらしっかりした会社でない限り育成なんてしてもらえないでしょう。注意が必要です。
面接の時に出来るだけ仕事内容などを聞いておくこと。これがかなり重要です。
今回は目先の『webデザイナーになれる』という気持ちが強過ぎたため、面接でイエスマンになってしまい、いざ働いてみると全くやりたい仕事をさせてもらえないという事態が発生しました。皆さんも注意してください。
あと、ずっと求人を出しているのに、入社してみると5、60代のベテランばかりで若手がいない会社は働きづらい可能性があります。面接の際に教育環境などの質問もしておく事で僕みたいな事態は回避できるでしょう。
絶対に会社で働きたいという人は別ですが、webデザインやプログラミングは独学でも必死にやれば個人で仕事をもらう事も可能です。
僕のようにECサイト運営会社にwebデザイナー志望で入ろうと考えている方は、面接で仕事内容などの必ず質問しておく事をオススメします。
まぁ僕の場合は製造から出荷までを一連でやっていた会社だったという事もありますが。
変な会社に入って時間を無駄にしないことだけ気をつけましょう。